冨田「真実は違う」会見一問一答【3】
仁川アジア大会期間中に韓国通信社のカメラを盗んだとして略式起訴された競泳男子の冨田尚弥(25)が6日、名古屋市内で会見を開き、同件について時折涙ぐみながら“冤罪”を主張した。
会見での冨田の主な一問一答は次のとおり。
-最初は認めてしまったが、否定して取っていないと言ったのはなぜか。
「次の日、みんなと同じ飛行機で帰れると言われて認めた。でも一緒に帰れず、話が違うぞと思い、言おうと思った」
-次の日、一緒に帰れれば言わなかった?
「僕の心が弱く、言わなかったことも考えられる」
-JOC(日本オリンピック委員会)や水連、(所属していた)デサントの対応に疑問を感じたことは。
「罰金を払ったというのは、早く出国させようとしてくれたと…。特に意見はありません」
-今だから言いたいことは。
「韓国警察より僕を信じて弁明の場を与えてくれてたら、こんなことにはならなかったと…」
-一番後悔しているのは?
「あのときカメラをその場で出して、その人に渡すことができていれば、今の状況にはならなかった」
-「僕の心が弱くて」という言葉が何度もあった。どこの部分が心配で認めてしまったのか。
「一番不安だったのは、韓国に残って帰国できない状況。残ってやってないと言うべきだった。認めた自分が悪いと思う」
-今日どんなことを伝えようとこの場に来たか。
「真実は違うということを伝えたくて会見を開いた」
-不気味な感覚を持ったまま周りに言わなかったのは。
「僕が今それを一番後悔している。前回(アジア)大会200メートルで優勝したが、前日は4位。次の日の50メートルという一番苦手な種目でメダルを取らなければという思いで、そこまで頭が回らなかった」