冨田「真実話せた」会見一問一答【4】
仁川アジア大会期間中に韓国通信社のカメラを盗んだとして略式起訴された競泳男子の冨田尚弥(25)が6日、名古屋市内で会見を開き、同件について時折涙ぐみながら“冤罪”を主張した。
会見での冨田の主な一問一答は次のとおり。
-韓国警察が新たに(盗んだのは当初発表した)10時48分ではなく、11時48分だと言っている。直前、11時47分にシャワー室からジャージー姿でカバンを持って出て来たのは事実か?
「更衣室は使っていないが、ジャージー姿は事実」
-電光掲示板で一度立ち止まり、その後、台の上に座った。これは?
「電光掲示板で止まったのは記憶にない」
-その後、ひな壇のところでカメラ本体とレンズを分離して座った。これは事実ではない?
「はい」
-そして、ひな壇に座り、その後別のところに座った?
「はい。そのとき、チームメートに一緒に帰りませんかと言われた」
-違っているのは、取り合いになったのか入れられたのか。そこだけ違うのか?
「はい」
-チームメートは何人?
「1人です」
-平井監督や選手団からかけられた言葉は?
「上野先生も平井先生も、僕のことを信じて『頑張れよ』と言ってくれた。すごく迷惑をかけたと思う」
-現地で、無理やり入れられた事実を話したのか。
「(カメラを入れた男の)服(パンツ)が緑色だったとか細かいことは言ってないが、伝えた」
-見せられていない映像をすべて見たいか。
「見たいですし、なぜ取り調べのときに見せてくれなかったのか不思議。これは僕の予想ですが、映像は防犯カメラをスマートフォンで取ったものだと思う。すごく小さくてブレていて見にくかった」
-これだけ多くの(取材)カメラが集まった。
「韓国から帰って来てテレビとか見るが、どうしてもカメラに目がいってしまう。そのカメラに囲まれていることは、正直つらいです」
-今回、国田弁護士に弁護を頼んだ経緯は。
「僕が自分で調べて電話しました」
-どのように?
国田弁護士「まあいいじゃないですか、そこは」
-最後に、ここまで話をされた感想は?
「真実は、自分の中では話せたかなと思う」