羽生が緊急帰国 車いすにマスク姿…
フィギュアスケートGPシリーズ中国杯で、6分間練習中に閻涵(中国)と激突し、頭部とあごなどを負傷したソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19)=ANA=が9日、エキシビションを欠場し、精密検査を受けるため、緊急帰国した。
到着した成田空港では、ファン約160人が出迎え、規制線が張られた中を、車いす、マスク姿で移動。駆けつけたファンに感謝を示すように、何度も会釈を繰り返す場面もあった。今後は精密検査を受け、今月末のNHK杯(大阪)出場の可否を判断するが、本人は出場の意思を示しているという。
羽生は8日、上海で行われたフィギュアスケートGPシリーズ中国杯のフリープログラムに出場。滑走直前の6分間練習で、閻涵(中国)と激突。頭とあごを強打し、流血してリンクに倒れ込んだ。
棄権かと思われたが、自身の強い意志で強行出場。5度の転倒など、本来の出来には遠かったものの、魂の滑りで2位を死守した。演技終了後は、得点を目にして思わず号泣。直後に担架で病院に運ばれていた。
羽生は帰国後、都内の病院に直行した。検査の結果は10日以降に判明する見込み。