白鵬へ 大鵬夫人「強い力士つくって」
「大相撲九州場所・千秋楽」(23日、福岡国際センター)
横綱白鵬(29)=宮城野=が横綱鶴竜を寄り切りで下し、14勝1敗。大鵬に並ぶ歴代最多32回目の優勝を飾った。
白鵬は23日夜、NHKテレビのニュース番組「サンデースポーツ」に出演し、あらためて優勝の喜びを語った。番組では松尾剛キャスターから、故大鵬さんの夫人・納谷芳子さん(67)からの祝福メッセージを聞かされた。
納谷さんからはお祝いの言葉ととともに、「大鵬も申しておりましたが、白鵬関を倒せる力士がもっと出てきてほしい。白鵬関がいろいろな力士に稽古をつけて強い力士をつくり、その強い相手を倒して記録を超えてほしい。それが大鵬の願いでもあります」という、今後への要望も加えられた。
白鵬は昭和の名横綱・大鵬の記録に並んだことで、「丈夫に産んでくれた両親に感謝してます。32回優勝しないと、自分の言葉にしたいことを言えなかった。今日はそれが言えました」と話した。
優勝決定後の優勝インタビューでは、15年前に体重62キロで来日したことを振り返り、また相撲の神様へのお礼、伝統文化の相撲が明治維新後に存続したことへの思いなどを語っていた。
番組内ではファンからの「40回の優勝を」という声も向けられた。白鵬は「ありがたいです。モチベーションになり、後押ししてくれます。同じ時代で活躍している人に見せられて良かった。基本をしっかりやっているので、けがなくやってこれました」などと、来場所以降のさらなる精進を誓った。