「フェンシング全日本選手権個人戦」（２０日、大田区総合体育館）

　女子フルーレの予選プールと１回戦が行われ、ユース五輪銀メダリストの高校３年生、宮脇花綸（１７）＝慶応女子高＝が予選６戦全勝、１回戦も１５－４の圧勝で勝ち上がり、２回戦進出を決めた。「優勝するには予選からが大事だと思っていた。予選からきっちり全部勝てたのは良かった」と、笑顔で汗を拭った。

　ユース五輪、アジア大会での活躍で一躍、“東京五輪の星”として注目を集める才媛。この日は来年１月２日にテレビ朝日系で放送される「とんねるずのスポーツ王は俺だ！」で共演した石橋貴明も見守る中での試合だった。「真ん前で見ていたのでビックリしたけど、うれしい。そういうのは重圧に感じないのが、これから大きな舞台を目指す上で大事なので」と、キッパリと言ってのける。

　狙うは女子では大会史上初の高校生優勝。世界ジュニアで３位、ユース五輪銀メダルと国際大会実績は十分だが、表彰台の頂上は約１年間ない。「優勝がないのが課題。しっかり優勝を狙っていきたい」と、つぶらな瞳で前を見据えた。