早大・山本 根性で渡辺監督の花道Vを
第91回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する早大が24日、公開練習を行い、主将の山本修平(4年)が4年ぶりとなる総合優勝で、退任する渡辺康幸監督(41)に花道を飾ることを誓った。
今季限りでの退任を発表した渡辺監督だが、山本は「特にこの1年は相当かけているな」と、主将として間近で感じてきた。指揮官が「(総合時間)11時間を切らないと優勝はできない。山上りでどこまで行けるか」とポイントに挙げた5区を走る山本は、「山上りは実力というよりも根性。気を抜いたら一気にペースダウンもある」と、自身3度目となるレースの山場で本領を発揮する。
中学時代、「盛んではなかった」陸上部に所属していた山本は、他の運動部の友人と共に駅伝大会に出場した。「技術はないのに根性だけで、3000メートルで10分を切ってきた」友人たちの気持ちの強さに感銘を受けた。その原体験が、5区の過酷な山上りを走る山本の原動力となっている。
今年は創部100周年。「伝統に優勝の文字を刻んで、渡辺監督に恩返ししたい」と、主将が4年間の集大成となる走りでエンジ色のユニホームを頂点へ導く。