羽生「壁の先には壁しかない」一問一答
「フィギュア全日本選手権、第2日」(27日、長野ビッグハット)
男子フリーが行われ、ソチ五輪金メダリストでSP1位の羽生結弦(20)=ANA=がフリーでも1位となり、286・86点で3連覇を達成。来年3月の世界選手権(中国、上海)代表に内定した。
-優勝が決定。
「優勝という結果をいただけたのはうれしい。全日本3連覇という素晴らしいものをいただけた」
-1年を終えて。
「まず疲れたなと。長かったとしか…。終わったなという思いが強いです」
-宇野選手が2位に入った。
「昌磨選手とはノービスで一緒にやっていた。どっちかというと同期に近い感覚。やっと(ノービス時代に)戦ってきた選手が出てきてくれた喜びがある」
-色んなことがあった1年?
「今年は本当に、五輪に始まり、たくさんの経験をさせてもらった。五輪を勝っての次のシーズンとか、中国杯のアクシデントとか、誰しもが経験できない、普通のスケーターが経験できない経験をさせてもらったと思う」
-来年は?
「五輪王者だろうが、全日本王者だろうが、(GP)ファイナル(王者)だろうが、近い過去でも過去の栄光。それはまったく関係ない。プライド、誇りを守りたいという気持ちはあるが、でもその気持ちのためにスケートをやっているわけではない。僕はスケートが好きでやっている」
-NHK杯後に「壁を乗り越えた先の景色を見たい」と話していたが、先には何があった?
「壁ですね。壁の先には壁しかない。人間っていうのは欲深い。たとえ何かを克服しても、それをさらに越えたいという思いがある。僕が特にそうだと思うんですけど」