“氷上の哲学者”町田樹 語録で回顧

 リンク上での感情溢れる表現力はもちろん、その独特のコメント、世界観から“氷上の哲学者”の異名を持つ町田樹(24)=関大=が28日、電撃引退を表明した。ドイツの哲学者ヘーゲルの『美学講義』が愛読書という異端のスケーターを、その“語録”とともに振り返る。

 「僕にとって現状維持は退化」。「さなぎからチョウへ、羽化するような進化をお見せしたい」。(13年GPシリーズに向けての意気込み)

 「昨日改めて気づきました。僕の立場は1歩でも下がればもうそこは死なんだと。SPの後に断崖絶壁を見ました。絶景でした。怖かったです」。「『おい、町田樹、どうするんだ!』と自分に挑戦状をたたきつけた」(13年GPファイナルでSP失敗もフリーで挽回)。

 「ビッグバンですよ。ボクの“火の鳥”は宇宙まで飛ぶ」(携帯電話の待ち受け画面を宇宙にしたことに)

 「僕の裸体に火の鳥の精神を絡みつけて具現化した」(火の鳥の新衣装について)

 「絶対に自分に負けないということだけは金科玉条にして持っていました」(五輪最終選考を終えて)

 「僕にとって五輪は未知なるフロンティア」(関大壮行会にて)

 「ソチ五輪は僕にとって未知の世界。『あなた、あしたから火星に1カ月住めます』って言われて、実感ないじゃないですか。でも楽しみじゃないですか。そんな感じです。新しい星に行くような」(1月の公開練習後)

 「映画化、ドラマ化されている中で、じゃあ僕がフィギュア化しようと」(今季のエキシビション『白夜行』について)

 「ソチの会場の天井はブルー。飛び立つというルサンチマンの格好の舞台。着々と準備しています」(代表決定後、ソチの舞台に思いを馳せ)

 「1回目は『火の鳥 再臨編』で、2回目の個人戦は『火の鳥 大飛翔編』です。聖火とともに宇宙まで飛んでいきたい。妄想ですよ、妄想は自由ですから」(ソチ五輪団体戦フリー後)

 「今日はバレンタインデーですよね。明日は逆バレンタインデーできるように頑張ります」(ソチ五輪SP後)

 「今季のテーマは“極北”です。SPが“悲恋の極北”、フリーが“シンフォニックスケーティングの極北”」(2014年GPシリーズ開幕会見)

 「初戦でよいボールを投げることができた。羽生選手らがどう打ち返し、僕に投げ返してくるのか。勝負を受けてやるという強い思いがある」(今季初戦のスケートアメリカ優勝後)」

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