町田が現役最後の演技「誇らしい引退」
「フィギュアスケート全日本選手権エキシビション」(29日、長野ビッグハット)
メダリスト・オン・アイスが行われ、前日に電撃引退を発表した町田樹(24)=関大=は、ソチ五輪シーズンのSP「エデンの東~セレブレーションバージョン~」を滑り、現役生活に終止符を打った。
自ら「町田樹史上最高傑作」を称した代名詞プログラム。バンド生演奏による柔らかな旋律にのり、町田の滑りが観衆を引き込んでいった。情感溢れる演技を見せながら、トリプルアクセル、3回転ルッツを鮮やかに成功。演技を終えると、総立ちの観客から拍手のシャワーを浴びた。マイクを握り「昨日、私は自身の競技生活に終止符を打ちました。約21年間の競技人生、競技活動でしたが、何の後悔もなく、堂々と誇らかに引退することができます。本当に…いい競技人生でした」と、涙を流した。
その後、「最後にもう少しだけこの曲を滑らせてください」と話し、以前「カフェでお茶を飲みながら見られるようなおしゃれなプログラムが欲しかった」と説明したエキシビション「ジュ・トゥ・ヴー」を披露。しっとりと舞い、ラストダンスを終えた。