卓球全日本選手権で小学生旋風
「卓球・全日本選手権第2日」(13日、東京体育館)
ジュニア女子で、今大会最年少となる小学4年生の木原美悠(10)=ALL STAR=が4回戦に進出した。ジュニアでの小学4年生の最高順位は、福原愛(現ANA)の準優勝。“福原超え”となる優勝にも意欲を見せた。ジュニア男子最年少の小学5年生、張本智和(11)=仙台ジュニアク=も4回戦に進出。14日には一般の部の1回戦にも出場し、男子の史上最年少勝利を目指す。
今年も全日本卓球に“小学生旋風”が吹き荒れた。前日にジュニア女子1回戦で勝利し、福原愛に並ぶ史上2位タイの年少記録をマークした木原は、この日も高校生相手の2回戦、3回戦でともにフルゲームの熱戦を制し、4回戦に進出。小学4年生での4回戦進出は11年の平野美宇(現エリートアカデミー)と並ぶこれも史上2位タイの快挙。福原愛の持つ準優勝という偉大な記録への挑戦権を得た。
試合後は「勝つとは思わなかった。自分でもよくわからない」とはにかみながら、「今日みたいな勢いでそのまま行けたらあと1回か2回勝てるかな」と、ちょっと色気も出てきた様子。福原の準優勝の記録についても「越えてみたいって思う。たぶん無理やと思うけど」と、関西弁で控えめに意欲を滲ませた。
男子では小学5年生の張本が圧勝で、4回戦に進出。卓球選手だった中国人の両親をもち、昨年3月に帰化。東京五輪も狙える“怪物”小学生として、タイトルを総なめにしている11歳は「自分の出る試合はできるだけ勝って、1つでも多く優勝したい」と、貫録十分。14日には一般の部の1回戦にも出場。勝てば男子の史上最年少記録となるが「あまり気にせずに。勝てればいいので」と、力強く言ってのけた。