豊真将 現役引退表明「すごく寂しい」
大相撲の元小結・豊真将(本名・山本洋介、山口県出身、錣山部屋)が初場所6日目の16日、現役引退を表明した。今後は年寄・立田川(たつたがわ)として後進の指導にあたる。豊真将は昨年名古屋場所5日目の日馬富士戦で右ヒザを負傷して途中休場、続く9月場所も全休した。十両に陥落した11月場所で初日に取組が組まれたものの、結局休場して出場はしなかった。今場所は幕下東7枚目まで番付を下げていた。
師匠の錣山親方(元関脇寺尾)とともに東京・両国国技館で行われた記者会見に臨んだ豊真将は、「もう一度土俵に立つ目標を掲げてきたが、もうその力がないと判断しました。応援してくれた方々にもう相撲を取る姿を見せられないのが、すごく寂しい」と涙ながらに語った。
初場所の番付発表(昨年12月23日)の前日に引退の決断を伝えられたという錣山親方は「復帰しようという気持ちは最後まであったが、1~2年で治るケガではなかった。弟子としては何ひとつ言うことがない。尊敬できるし誇りだった」と親方として新しいスタートを切る愛弟子に最大級の賛辞を送った。なお、引退相撲(断髪式)の日程は未定。