斉藤氏 最後まで柔道愛 病室で指導も
柔道男子重量級で一時代を築いた斉藤仁氏の訃報に、柔道界は悲しみに包まれた。現在の国士舘大監督で、斉藤氏と師弟関係だったアテネ五輪100キロ超級金メダリストの鈴木桂治氏(34)は、国士舘大の多摩キャンパスの道場で取材に応じた。
斉藤氏は病床に伏せた中でも、常に柔道のことを気に掛けていたという。先週もお見舞いにいったという鈴木氏は「全日本のことであったり、国士舘の学生のことであったり、会うたびに気にされていた」と明かした。
柔道をしている2人の息子へは、最後まで指導を続けていたという。「息子さんを病室に呼んで、打ち込みをさせたと聞いた。本当に、いつも本気の人だった」と、故人をしのんだ。