白鵬 史上最多61本懸賞ごっちゃん

全勝で33回目の優勝を決めて懸賞金を手にする白鵬=両国国技館(撮影・佐々木彰尚)
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 「大相撲初場所 千秋楽」(25日、両国国技館)

 すでに史上最多33回目の優勝を決めている横綱白鵬が横綱鶴竜を寄り切りで下し、史上初の年6場所すべてで全勝優勝という快挙を成し遂げて有終の美を飾った。

 1分を超える大相撲。なかなか上手が取れず攻め手を欠き、珍しく蹴返しを試みる場面もあったが、最後は頭をつけて寄り切った。完全優勝は11回目だ。

 史上最多61本の分厚くなった懸賞を、白鵬が慎重に受け取った。取り組み前には、呼び出しが旗を持って土俵上を歩く懸賞の掲示が延々と続いた。これまでは50本を目安としていた懸賞だが、歴史的な史上最多33回目優勝を締めくくる結びの一番に企業からの要望が集中した。“史上最高”の注目を集めた一番を、見事に制した。

 懸賞金は1本6万2000円。協会の事務経費が5300円。納税用の充当金として2万6700円が天引きされており、力士が勝ち名乗りの後に受けとる現金は1本につき3万円となっている。白鵬はこの1番で“手取り”183万円を手にしたことになる。

 全勝の白鵬のほか、大関豪栄道は大関琴奨菊を寄り倒して8勝目を挙げ、大関かど番を脱出。横綱日馬富士は大関稀勢の里を押し倒し11勝目を挙げた。怪物逸ノ城は豊ノ島に敗れ6勝9敗、遠藤は大砂嵐を突き出し、6勝9敗で15日間を終えた。

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