白鵬、さらに硬化 一切の質問無視
「NHK福祉大相撲」(11日、両国国技館)
初場所後の優勝一夜明け会見で審判部を痛烈に批判して物議を醸している横綱白鵬(29)=宮城野=が11日、支度部屋で報道陣に背を向け、帰路につく際も周りを付け人に囲ませる“完全ガード”の状態で黙秘を貫いた。
約20分間のインタビューコーナーでは「今後は優勝36回を目標にしたい」などとにこやかに語ったが、取組後の支度部屋では態度を一層硬化させた。8日の「大相撲トーナメント」(両国国技館)同様、風呂から出てくると報道陣に背を向けて座り、まげを直させた。
さらにこの日は、帰り際も付け人を前後左右に隙間なく立たせて完全ガード。駐車場で車に乗り込むまで一切の質問を受け付けなかった。
白鵬は、全勝で史上最多33回目の優勝を果たしてから一夜明けた1月26日の記者会見で審判部を批判。優勝を決めた13日の大関稀勢の里戦が取り直しとなったことに「勝ってる相撲。帰ってビデオを見たけど、子どもが見てもわかるような相撲だもんね。なぜ取り直しにしたか。本当に悲しい思いでした。もう少し緊張感を持ってやってもらいたいね」などと話した。
その後は1月31日に出演したバラエティー番組で「多くの人にご心配、ご迷惑をかけ、おわびしたい」と話したものの、審判部への直接的な謝罪はしていない。
8日の大相撲トーナメントでは、審判部に足を運ぶ考えがあるかと質問され「何っ」と声を荒げる場面もあった。