白鵬“晴れの帰国”も無言
大相撲の横綱白鵬(宮城野部屋)は15日午前、日本の国民栄誉賞に相当する「労働英雄賞」の授与式に出席するため成田空港からモンゴルへ帰国した。17日に国会議事堂でエルベグドルジ大統領から贈られる予定になっている。
この賞は68年メキシコ五輪のレスリングで、同国初となる銀メダルを獲得した父ムンフバトさんも受けており、親子での受賞は初めての快挙だという。大相撲からは元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏に次いで2人目となる。
同行する紗代子夫人とともに成田空港の出発ラウンジに姿を見せたものの、報道陣の問いかけには応じず無言のまま機上の人となった。
白鵬は先月26日に行われた優勝一夜明け会見で、史上最多となる33回目の優勝を決めた初場所13日目・稀勢の里戦で取り直しとされた判定について、「子どもが見ても分かる相撲。なぜ取り直しなのか。もう少し緊張感を持ってやってもらいたい」などと発言して審判部を痛烈に批判した。
この件で白鵬の師匠である宮城野親方(元幕内竹葉山)が、北の湖理事長(元横綱)から口頭で厳重注意を受けている。しかし、白鵬自身が理事長や審判部へ直接謝罪に出向くことはなく、ここまで言及することを避けている。