「9秒87桐生」、公認9秒台に意欲
陸上の今季初戦となったテキサス・リレー(米テキサス州・オースティン)男子100メートルで、追い風参考記録(3・3メートル)ながら9秒87をマークして優勝した桐生祥秀(19)=東洋大=が30日、成田空港に帰国した。
空港では多くの関係者や報道陣に出迎えられ「アメリカでも盛り上がっていたけど、日本に帰ってきたらこんなになっててビックリ」と、笑顔を浮かべた。
電気計時では日本人初となる“9秒台”のレースを振り返り「いい感じで走れていたので、自己ベストは出るかなと思っていたけど、9秒8台とは思わなかった」。同レースではロンドン五輪5位で、自己ベスト9秒88の記録を持つライアン・ベイリー(米国)に競り勝った(ベイリーはこのレース9秒89)。「いつも海外ではなかなか結果が出なかったので、今回は勝てたのが1番大きい」と、自信を深めた様子だった。
国内の100メートル初戦となる4月の織田記念陸上(18日開幕・エディオンスタジアム広島)での日本人初の公認条件での9秒台突入へ期待が高まる。「何を言ってもまだ追い風参考での9秒台。今度は国内で、公認条件で9秒台を出したい」と、力を込めた。