羽生 SP貫禄の首位も「また悔しい」
「フィギュア世界国別対抗戦」(16日、国立代々木競技場)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権銀メダリストの羽生結弦(20)=ANA=は、終盤の3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプで転倒したものの、96・27点の今季自己最高得点で1位となった。
「また悔しいです。本当に悔しい。今季ずっとルッツのミスが続いているので」。冒頭の4回転トーループ、中盤のトリプルアクセルをほぼ完ぺきに決めた羽生だったが最後の連続3回転で、最初のルッツの軸が曲がると、何とかこらえて次のトーループにつなげたが、回転が足りずに転倒。「あ~、やっちまったな」と演技後はうなだれて首を振り、悔しさをにじませた。
ただ、表現力を示す5項目の構成点ではすべてで9点台と異次元のスコアをマーク。「得点にはビックリしてます」と笑ったが、フリーでは、まだ世界最高得点の期待も懸かる。17日のフリーは中国杯での衝突事故、腹部の手術、右足首のねんざと波乱万丈だったシーズンのラスト演技。「今日は今日、明日は明日。いつもどおり全力でやりたい」と、力を込めた。
男子SPの2位は87・13点の閻涵=エン・カン(中国)、3位は86・48点のジェイソン・ブラウン(米国)。無良崇人(HIROTA)は82・04点で4位につけた。第1日のこの日は男女SPとアイスダンスのショートダンス(SD)が行われ、日本は43点で米国(48点)に続き2位につけた。同じ43点のロシアが3位。