世界王者内村が8連覇へ難易度アップ
体操世界王者の内村航平(26)=コナミスポーツク=が23日、前人未到の8連覇の懸かる全日本選手権(24日開幕・代々木第一体育館)に向け、公式会見に出席した。
16年リオデジャイロ五輪に向けて、ベースとなる演技構成を準備。難易度を示すDスコアの合計を昨年までの38・6点から、39・1点にアップさせたことを明かした。跳馬では、個人総合の選手がほぼ跳ばない大技リ・シャオペン(Dスコア6・2点)に挑む。「まだ跳躍で恐怖心がある。半々ですね。でも自信はあります」と、余裕の笑顔を浮かべた。
その他、得意の床、鉄棒も難度を上げた。進化を続ける絶対王者は「世界でも、日本でも、個人総合の選手が難度を上げてきてる。このまま現状維持では物足りない。難しいことを簡単に6種目こなすのが、本当の個人総合のチャンピオン」と、さらりと言ってのけた。
昨年、世界選手権の個人総合で銅メダルを獲得した田中佑典(25)=コナミスポーツク=は「まだ上を目指すかと。航平さんは0・5上げたけど、僕は頑張って0・3。合計も僕はやっと38ですから。リ・シャオペンなんて、種目別の選手も跳ばないような大技。僕も楽しみ」と、笑うしかなかった。