デーモン閣下 母校相撲部で呼び出し

 悪魔が母校のために一役買って出た。好角家として知られるアーティストのデーモン閣下が26日、母校・早大の東伏見キャンパスで行われた相撲大会「早稲田杯」で大会審判長を務めた。

 2011年に始まった同大会は今回で5回目。部員が減少し一時は存続の危機にあった早大相撲部が、一般学生が相撲に触れる機会を作るために開催している。部の特別参与を務めるデーモン閣下は2回目から大会に足を運び、相撲部や相撲同好会への勧誘を行っている。

 この日、準決勝からは特別呼び出しとして、見事な節回しで出場者を呼び上げた。「回を重ねるごとに熱戦が増えている。内容はおそらく今までで一番充実していたのではないか」と振り返り、ちゃんこ鍋を囲んで出場者と語り合った。現在、早大相撲部の部員は10人。軽量級の層が薄いため「この中からスカウトできれば」と目を光らせた。

 2年生は5人在籍しているが、今年の新入部員は今のところ1人しかいない。小齋吾郞総監督は「昔は授業に相撲があって、それを機に入ってくる人がいたが、今は授業がない。できれば毎年3、4人が入ってくれるとありがたい。今年もテーブルを(勧誘のために)出したんですが…」と、新入部員獲得の難しさを語る。

 今回の早稲田杯で優勝したのは、商学部1年の鈴木崚さん(19)。これまでの運動経験は「ハンドボールと山登り」で、相撲は未経験だという。こうした活動が広がれば、さらなる部員獲得の可能性も出てくる。

 過去、この大会がきっかけになって入部した部員もいる。デーモン閣下は「当初思っていたよりも(勧誘活動としての)結果としてはいい」と手応えをつかんでいる様子で、出場者には「来年も在校しているのなら、ぜひ、また出場してほしい」と呼びかけた。

 また、この日は漫画家のやくみつる氏もゲストとして出席した。

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