大の好角家として有名な漫画家・やくみつる氏とアーティストのデーモン閣下が２６日、２人の出身校である早大の東伏見キャンパス（東京都西東京市）で行われた相撲大会「早稲田杯」に出席。大相撲夏場所（５月１０日初日、両国国技館）の注目力士を語った。

　やく氏が注目するのは錣山部屋の阿炎＝あび（２０）で、「（突っ張りで知られていた）師匠の寺尾（錣山親方）の相撲そのまま、長いリーチを生かして突っ張りに徹していますよね」と評した。新十両で迎えた春場所は７勝８敗と負け越したが、「若さ丸出しなんですけど、それが魅力でね」と、いきの良さにほれ込んでいた。

　一方のデーモン閣下は春場所、関脇で１３勝した照ノ富士に加え、高田川部屋の輝＝かがやき（２０）を挙げた。輝は石川県出身で、中学卒業後の１０年春場所で初土俵。新十両だった昨年の九州場所から２場所連続で２桁勝利を挙げ、新入幕も期待された中、春場所では東十両２枚目で６勝９敗と負け越した。夏場所で巻き返しを図る。

　身長１９２センチ、体重１５５キロと日本人としては非常に大きな体格の持ち主で、閣下は「まだまだ相撲の熟練、技巧の点においては伸びしろがある。その伸びしろというのは非常にスケールの大きいものを持っている」と、今後に期待した。