逸ノ城、三役返り 咲照ノ富士を意識

 「大相撲夏場所」(5月10日初日、両国国技館)

 新番付が27日に発表され、三役に返り咲いた小結逸ノ城(湊部屋)が27日、埼玉・川口市で会見を行った。

 1月の初場所では6勝9敗に終わり、プロ入りして初めて負け越しの屈辱を味わい平幕に陥落。しかし、3月の春場所では横綱日馬富士、大関稀勢の里らを破って9勝6敗と勝ち越して三役に復帰。関脇照ノ富士とは大関への先陣争いで注目を集めるが、「(照ノ富士に)負けたくない気持ちはあります。前頭に落ちないように、もっと上を目指して頑張ります」と意気込みを語った。

 師匠の湊親方(元幕内湊富士)からは、右を差してからかいなを返すことを重点的に指導されている。これまでは右四つに組んでも、相手にも力を出させる体勢になっていた。これを右からかいなを返すことで、相手に何もさせずに勝てるようになることが狙いだ。元横綱武蔵丸(現武蔵川親方)の現役時代のビデオなどを見せて研究しているという。「簡単には身につかないと思うが、出稽古などで試させてみたい」と師匠はさらなる進化を求めている。

 西小結という地位は初日で東横綱と対戦することがほとんど。過去4戦全敗と歯が立たない横綱白鵬と、いきなり激突することについても「どうせいつかは当たる。全然問題ないです」とむしろ歓迎ムード。序盤戦で上位陣を次々に撃破していけば、新入幕で大旋風を巻き起こした昨年9月場所の再現もあり得る。「力は持っている。上位の力士にどれだけ勝てるかがカギ」と湊親方も前半戦をポイントに挙げた。

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