川淵氏「サッカー界は乗っ取りません」

 国際バスケットボール連盟(FIBA)から無期限の資格停止処分を受けた日本バスケットボール連盟の改革を主導するタスクフォースの第4回会議が行われ、5月13日に発足する見込みの日本協会新体制の役員人事案について承認した。

 会長はタスクフォースの川淵三郎チェアマン(78)が務め、事務総長はJリーグの大河正明常務理事(56)が内定している。その他、理事候補として体操の東京五輪メダリストで、元参院議員の小野清子氏(79)、日本バレーボール協会からは三屋裕子氏(56)、JXホールディングス執行役員の山本一郎氏(58)、早大大学院教授の間野義之氏(51)が名を連ねた。検討中の7人目はバスケットボール関係者から選任される見込み。

 27日にバスケットボール男子の小浜元孝元日本代表監督が5月の人事について「絶対反対。ご勘弁いただきたい」と、サッカー界出身者が主導する現状に不満を訴えるなど、一部から批判の声が出ているが、川淵チェアマンは「今回の1番の問題は協会が協会たる姿勢を示せなかったこと。協会の本来の姿を取り戻すことが将来に繋がる。なぜこうなったのか。派閥や学閥など足の引っ張り合いで、バスケットボールを全員でもり立てて発展させていく気風がなかったから」と、一蹴。理事の任期は1年の予定で、「バスケットボール界にも優秀な人材はいる。優秀な若手を登用したいと考えている。そういう人材はいる。僕はバスケットボールの将来に何の心配もしていない。サッカー界は乗っ取りません!」と、宣言した。

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