左肩負傷の横綱鶴竜 夏場所も休場

 大相撲の横綱鶴竜(本名マンガラジャラブ・アナンダ、モンゴル出身、井筒部屋)が7日、左肩の負傷のため3月の春場所に続き、夏場所(10日初日、東京・両国国技館)も休場することになった。鶴竜の休場は平幕だった08年11月場所で右膝のじん帯を痛めて11日目から途中休場、さらに先場所に続き連続での休場となり初土俵から3度目となる。

 鶴竜はこの日、朝稽古のあと都内の病院で検査を受けて、休場の原因となった左肩腱板の損傷が完全に治りきっていないことが判明。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)と相談して休場することを決めた。井筒親方は「2場所連続の休場ということになり申し訳ない。ただ、横綱なので出場すればいいという地位ではない。(完治には)あと3週間から1カ月くらいはかかるというので、しっかり治させたい」と話した。

 4月27日の番付発表後は時津風部屋への出稽古で懸命に調整してきたが、まだ左肩に負担をかけると違和感が残る状況で、ここ2日間は出稽古も取りやめていた。鶴竜は「残念だけど良くなってきているし、中途半端では出たくなかった。2場所続けて休むのは初めてなので不安はあるが、しっかり治して応援してくれる皆さんにいい報告をしたい」と前向きに話した。名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)に万全の状態で復帰して、悲願の横綱初Vを目指す。

 北の湖理事長(元横綱)の話「横綱だから出る以上は結果を求められる。2場所連続で全休なので精神的にはつらいと思うが、本人の気持ちが切れないことが大事だ。確実にケガを治して、次に出場するときは優勝を狙うくらいの気持ちで出てほしい」

 横綱白鵬の話「自分も大関時代に1場所全休があるけど、2場所連続は経験したことがないから。心境は本人にしか分からないこと。(休むのは)怖い。中途半端な状況で出てきて、みっともない相撲を取ったら、それも良くないし難しいね。みんなケガと戦いながら、土俵に上がっている。再び、ファンの前でいい相撲を取ってくれることを、同じ横綱として期待している」

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