宇良 3連勝!勝ち越しに王手

佐々木(左)を土俵際に追い詰める宇良=両国国技館(撮影・村中拓久)
3枚

 関学大から初めて大相撲入りした西序ノ口9枚目の宇良(木瀬部屋)が14日、東京・両国国技館で行われている大相撲夏場所5日目で佐々木(伊勢ノ海)を寄り倒しで破って3連勝。ストレートでの勝ち越しに王手をかけた。

 宇良がテクニシャンらしく次から次へと技を繰り出した。いつものように低い立ち合いから押し込むと、右からの上手出し投げで相手の体勢を崩す。さらにしぶとく残すところを、左前まわしを取って右差しで一気に寄り立てると相手は土俵下へ真っ逆さまに落ちて、宇良も勢い余って溜まり席まで飛び出していくほどだった。

 これで3連勝となり、ひと場所で7番取る幕下以下の力士の勝ち越しとなる4勝まであとひとつ。それでも表情をほとんど変えずに、「一番一番大事にという気持ちで取っているだけです。優勝?15日間は長いので、まだそこまでは考えてません。大切に取って、その結果で出来ればいいですけど」と落ち着いて答えた。早朝から詰めかけた館内のファンからは“居反(いぞ)りが見たい”と得意技を期待する掛け声がかかったが、「そう簡単に出せるものじゃないので」と思わず苦笑い。とはいえ、変幻自在に技を繰り出すだけに、これからも多彩な決まり手が見られそうだ。

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