再出発の北島「パリッとした泳ぎを」
競泳男子平泳ぎでアテネ、北京五輪2大会連続2冠の北島康介(32)=日本コカ・コーラ=が21日、ジャパンオープン(22~24日)を前に東京辰巳国際水泳場で公式練習を行い、「1年間のいいスタートを切りたい」と、来年のリオデジャネイロ五輪に向けて再出発を誓った。
この日はスタート台などの感触を確かめると、「まだ緊張感がないので、本番ではパリッとした泳ぎをしたい」と抱負を述べた。
4月の日本選手権では100メートル平泳ぎで3位に終わり、代表入りを逃した。それでも5大会連続の五輪出場を目指して現役続行を表明し、初めてのレースを迎える。
「モチベーションは例年になくいい。来年五輪もあって、出たいという気持ちを強く持って、今年よりもいい状態で勝負しないと」
ジャパンオープンの後は、6月の欧州グランプリ(モナコ、フランス、スペイン)に参戦。さらに、その後も米国での転戦を検討している。「本番で出し切る力が以前に比べて足りないのかなと。試合に出続けて、レースに対する緊張感を高めていきたい」
32歳の元金メダリストが、不退転の覚悟で復活へのきっかけをつかむ。