競泳の冨田が控訴断念「有罪のまま」
仁川アジア大会で韓国メディアのカメラを盗んだとして韓国・仁川地裁から有罪判決を受けた競泳男子の冨田尚弥(26)が3日、名古屋市内で会見し、控訴を断念することを表明した。
「有罪判決を受けて悲しく思っています。この(監視カメラの)映像で僕は有罪にされるならこれ以上やっても無意味。控訴せず、有罪のままで終わろうと思いました」と、無念の思いを口にした。
会見後、日本テレビ系「ミヤネ屋」に出演した代理人の国田武二郎弁護士は「1%でも可能性があるなら、最後まで戦おうと話したが、本人の韓国検察、司法に対する絶望が勝った」と、説明した。
冨田は昨年9月のアジア大会の競泳会場でカメラを盗んだとして、略式起訴され、罰金100万ウォンを納付。しかし、帰国後、一転して無罪を主張。迷彩ズボンをはいたアジア人の男にカメラを無理矢理バッグに入れられたとし、正式裁判を申し立てたが、地裁は「被告人の主張は異例で信じがたい」と、求刑通りの有罪判決を下した。