卓球15歳・美宇、初戦いきなり世界女王
「卓球萩村杯ジャパンオープン・第2日」(25日、神戸総合運動公園体育館)
男女各予選トーナメントなどが行われ、女子シングルスでは、中学3年生で世界ランク19位の平野美宇(15)=エリートアカデミー=が、4-0の圧勝で韓国選手を下し本戦に進出した。26日に行われる1回戦では、世界選手権(4~5月、中国・蘇州)覇者で、世界ランク1位の丁寧(中国)と当たることも決まった。
今大会初登場の平野は、試合時間約30分という圧勝劇を見せた。序盤から速攻で相手に付けいる隙を与えず、「1発目の試合だったけど思ったよりもいい試合ができた」と満面の笑みを浮かべた。
試合後には、26日に行われる1回戦の組み合わせ抽選が行われ、第1シードの世界女王との対戦が決まった。「ここまで来たら上位の選手しかいない。思い切って勝てるようにしたい」。
過去の対戦成績は2戦2敗。世界選手権では、4-0でストレート負けを喫している。「(対戦は)世界卓球以来ですけど、とにかく頑張ります」。三度目の正直で雪辱を誓った。
目標である16年リオデジャネイロ五輪の代表に内定するためには、9月に発表される世界ランクで日本勢3番手に入る必要がある。現在、石川、福原、伊藤らにつぐ5番手。「上位選手に勝って、絶対に(代表に)入ります」。世界女王に勝てば勝てば大幅にポイントを獲得できるだけに、大物食いで五輪切符をグッと近づける。