怪物高校生ハキーム 出世レースへ出発

 日本陸上短距離界の新星、ガーナ人の父を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム(16)=城西大城西高=が10日、世界ユース選手権(15日開幕・コロンビア、カリ)出場のため、成田空港から出発した。

 先日の日本選手権では、高校2年生にして100メートル、200メートルとも2位に入り、底知れぬポテンシャルを示した。100メートル10秒30、200メートル20秒56の自己ベストは、ともにユース世界ランキング1位。8月2日までに世界選手権の参加標準記録(100メートル=10秒16、200メートル=20秒50)を突破すれば、追加で代表入りの可能性を残している。

 「ワクワクが止まらない。ランキングトップなので、100、200メートルで2冠、200メートルは世界選手権の派遣標準記録(20秒28)も狙っていきたい」と、力強く宣言。日本の短距離では、まだ同大会で金メダルを獲得した選手はいない。かつてはウサイン・ボルト(ジャマイカ)も優勝した“出世レース”で、日本の怪物が世界に名を轟かせる。

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