クルム伊達、ボールボーイ不在で苦労
プロテニスプレーヤーのクルム伊達公子(44)が米カリフォルニア州ストックトンで行われている「ITF$50000」に参戦、ボールボーイ不在の試合に慣れず苦労している様子を16日、公式ブログで伝えた。
ウインブルドン選手権はシングルスが予選1回戦で、ダブルスも本戦の2回戦で敗れた伊達。16日現在のランキングが198位で、「私には休んでいる暇はない」(4日のブログ記事)と、1週挟んだ13日から開催されている「ITF$50000」にもエントリーした。
しかし、普通なら出場しないレベルのその大会は、一時はランキング4位まで経験している伊達にとって不慣れな環境だった。
15日に行われた1回戦では勝ったものの、ボールボーイなしの試合。ラインズマンは3人+主審だった。
「ボールボーイいないのはほんとに慣れてないから とくにファーストサービスをネットした時に セカンドを打つ前にボールを拾いに行くと どうもタイミングに慣れていなくて…」
コートにはタオルも置かれてなく、利用するためにはあらかじめデポジットを支払う必要があるのだとか。
ボールはウインブルドンより軽く、「しっかり打たないと吹っ飛んで行ってしまう」。しかも減りが早く、練習では1日3球しか支給されないので、すぐ毛羽だってしまったという。
そんな環境の中でも、伊達は「これが今の現実!」と受け止め、「その日その日のベストを尽くしファイトあるのみ!」と前を向き続けている。