若の里 千秋楽も敗れ「涙こぼれた」

優勝決定戦で、大輝(右)に押し出しで敗れる宇良=愛知県体育館(撮影・吉澤敬太)
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 「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、愛知県体育館)

 幕下陥落が確実となり、引退濃厚の西十両11枚目若の里が天鎧鵬(尾上)に寄り切られ、4勝11敗で今場所を終えた。取組後は土俵に深々と礼。万雷の拍手に「ウルッと来た。こみ上げてくるものがあった。涙がこぼれた」と、最後を決意した土俵を涙で後にした。

 支度部屋に戻ると、「ホッとした」と柔和な表情を浮かべ、「まあ、力は出し切ったかな。今はあれくらいの力しかないんだと改めて思った」と歴代5位、通算出場1691戦目を振り返った。

 進退に関し「気持ちの整理は付いていない。本音を言えばまだまだ現役で取りたい気持ちと現実として関取の座を失う。これ以上続けることができない現実と、まだまだやりたい気持ちと両方で葛藤している。スパッと言った方がいいのかもしれないけど、まだまだ辞めたくない。気持ちなら5年でも10年でもやりたい。往生際が悪いですね」と、現役への未練を語った。

 それでも、引退を決断しなければいけないことは分かっている。「最後のわがままで少し考える時間をもらって、いずれはちゃんとした形で発表できれば。悔しさはあるけど本音を言えば肩の荷が下りた。最後はやっぱり、幕下に落ちたら取らない、その現実を受け入れることになると思う」。気持ちを整理し、親方らと相談し、近日中に引退を表明することになる。

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