競歩世界記録保持者の鈴木が恥骨炎
22日に中国、北京で開幕する陸上の世界選手権に出場する日本代表選手団の第一陣が18日、羽田空港から出発した。男子20キロ競歩の世界記録保持者で、金メダルの期待が懸かる鈴木雄介(27)=富士通=は、5月から恥骨に炎症を抱えていることを告白。「万全ではなく、計画通りにはいかなかった。故障している状態」と、現状を冷静に説明した。
それでも、7月の北海道での大会では5000メートル、1万メートルで日本記録を更新した“世界最速ウォーカー”。「僕の理想のフォームではなかったし、歩型のズレが審判にどううつるか不安はある」としながらも「しっかり受け入れているし、現状でやれることはやってきた。金メダルの目標は変えない。手の届くところにあると思っているので。自分がゴールでガッツポーズしているイメージで歩きたい」と、力強く言ってのけた。