“怪物”サニブラウン 世界選手権出発
陸上の世界選手権(22日開幕・中国、北京)に出場する日本代表選手団の第2陣が20日、北京に向けて出発した。
日本史上最年少で代表入りした世界ユース100、200メートル2冠で、ガーナ人の父を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム(16)=城西大城西高=は、中国の黄砂や大気汚染の対策に伊達メガネ姿で登場。「伊達です。普段は付けないけど、目に入ったりしないように、買ってきました」と、説明した。
視力は2・0だが、普段、ゲームをする時にもブルーライトカットの眼鏡をつけるなど、繊細な一面を持つ16歳。初のシニアの国際大会に向け、万全の準備を施した。
個人種目の200メートル、メダルの期待が懸かる400メートルリレーと、“人類最速の男”ウサイン・ボルト(ジャマイカ)との対決の可能性もある。「調子は悪くないかな。ちょっとワクワクしてます」と、胸を弾ませながら、機上の人となった。