錦織 全米へ「上まで行くチャンス」
男子テニスの錦織圭(25)=日清食品=が23日、自身のブログを更新し、「特にここまでいきたいとかいう目標はありませんが、1つずつの試合を集中してやっていけば上まで行くチャンスは十分あると感じてます!」と昨年準優勝した全米オープン(31日開幕)へ、自信をみなぎらせた。
今月の錦織は米国・ワシントンでの「シティ・オープン」で優勝し通算10勝目をあげるなど、好成績を収めた半面、でん部の痛みで米国・シンシナティでの「ウエスタン&サザンオープン」の出場を見送った。ただ、「夏のハードコートシーズンとしてはかなりいいスタートがきれたんじゃないでしょうか」と結果、内容両面で手応えをつかんでいると報告した。
良かった試合に、カナダ・モントリオールで行われた「ロジャーズ・カップ」の3回戦ダビド・ゴファン(ベルギー)戦と、準々決勝のラファエル・ナダル(スペイン)戦を挙げた。ゴファン戦は「攻めの部分が良く、自信をもって打ち込んでいけました」。初勝利を収めたナダル戦は「隙を与えず最後まで自分のテニスを貫けた」と振り返った。
特にナダル戦の第2セット、4-1とリードした場面から4-3と追い上げられ、正念場を迎えた。「ここからの3ゲームは人生の中でも一番長い3ゲームだったような気がします」、「勇気を持ってボールをしばいていくしか勝つチャンスがないと思っていたので頑張って打ち続けました」と精神面が試されていたと明かした。
世界最高レベルに浮上する起爆剤となったのが昨年の全米オープンだった。錦織は「感覚もこの何日間練習をしていい感じなのでUS OPEN(編注・全米オープン)には自信を持って楽しんでプレーしたいと思います」と決意を新たにした。