負傷問題なし!ボルト2大会連続3冠
「陸上世界選手権・男子400メートルリレー」(29日、北京)
決勝が行われ、ウサイン・ボルト(29)がアンカーを務めたジャマイカが今季世界最高の37秒36で制し、大会4連覇を飾った。ボルトは100メートル、200メートルとの2大会連続3冠を成し遂げた。
ジャマイカは1走のカーターで首位に立ったが、2走で米国・ガトリンにトップを奪われ、ボルトは米国から少し遅れてバトンを受けた。だが米国がバトンパスにもたつく間にあっさりとトップに立ち、そのまま引き離して優勝のゴールに飛び込んだ。米国は失格となった。
ゴール後、右手のバトンをポーンと高く投げ上げたボルトは、右手で誇らしげに胸をたたいた。これで11個目の金メダルとなり、大会最多記録をさらに更新した。
ボルトは200メートルを制した27日には、試合後に電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」に乗ったカメラマンと激突し、バランスを崩し転倒。ふくらはぎを痛めるアクシデントがあったが、全く関係ないかのように快走した。
2番目にゴールに飛び込んだ米国が失格となり、87年ローマ大会以来28年ぶりに決勝に進んだ中国が38秒01で銀メダル。38秒13のカナダが銅メダルを獲得した。
予選に大瀬戸一馬(法大)、藤光謙司(ゼンリン)、長田拓也(法大)、谷口耕太郎(中大)のオーダーで臨んだ日本は38秒60の1組4着で落選。決勝に向けて“温存”した200メートル準決勝進出の驚異の16歳、サニブラウン・ハキーム(東京・城西大城西高2年)は出番がないままに終わった。