世陸女子マラソン 伊藤舞が7位入賞
「陸上世界選手権・女子マラソン」(30日、北京)
上位4人が10秒差以内でゴールするという異例の大混戦を、M・ディババ(エチオピア)が制した。
ゴール直前、競技場にはディババ、キプロプ(ケニア)、サムゴン(ケニア)、キルワ(バーレーン)が一団となって駆け込んできた。まずサムゴンが遅れ、トラックではディババとキプロプの一騎打ちに。残り50メートルでディババが突き放し、2時間27分35秒でエチオピア勢初優勝。キプロプとの差はわずか1秒、3位のキルワとも4秒差だった。
日本勢は35キロ手前まで先頭集団の一角を占めていたが、ディババらのスパートに対応できず失速。それでも伊藤舞(31=大塚製薬)が2時間29分48秒で7位入賞を果たし、来年のリオデジャネイロ五輪出場内定を勝ち取った。前田彩里(23=ダイハツ)は2時間31分46秒で13位、重友梨佐(28=天満屋)は2時間32分37秒で14位に終わった。
レース後、伊藤は目に涙をためながら、「今回の目標は、自分が経験した一番大きな大会の中で、自分の力を精いっぱい発揮するということだったので、それが達成できて、その結果オリンピックにつながって、本当に良かったと思います」と笑顔で話した。
さらに「ずっと今まで日本人トップになることが出来なくて、もちろん優勝もしたことなかったんで、今回、無事に入賞できて本当に河野監督に感謝します」と、恩師である大塚製薬の河野匡監督に感謝のコメント。「今度は、自分が一番目標にしていたオリンピックの舞台に立てるので、まずはそこでしっかり勝負できるように、これからも監督と頑張っていきたいと思います」と、内定したリオ五輪への思いも口にした。