「イケシオ」池田信太郎、涙の現役引退
「バドミントン、ヨネックス・オープン」(8日、東京体育館)
今大会限りでの引退を表明していた池田信太郎(34)=エボラブルアジア=が男子ダブルス予選2回戦で敗れ、本戦出場を逃した。
08年北京五輪男子ダブルス代表で、潮田玲子との「イケシオ」ペアで12年ロンドン五輪混合ダブルスにも出場した池田が、現役生活にピリオドを打った。試合後の引退会見では涙ぐみながら、「ベストを尽くして納得している。30年間やってきた思いは途切れない」と、コート外でもバドミントン界に貢献する意向を示した。
潮田と組んだ混合ダブルスでの思い出を聞かれると、「北京五輪が終わった後、潮田さんと組むに当たって求めたのは、自分のバドミントンの幅を広げることだった」と振り返り、「自分がどう変われるか好奇心があった」と明かした。幼少期から父に指導を受け、09年からは日本男子初のプロ契約を結ぶなど、30年間続けてきた原動力は常に“好奇心”だった。
今後、その好奇心を生かす場はまだ未定だが、日本協会への協力にも前向き。「子供たちに経験を伝えたい」と、後進の育成、教育にも意欲を燃やした。