バド三谷が快挙!世界1位撃破
「バドミントン ヨネックス・オープン・ジャパン、第3日」(10日、東京体育館)
男女各2回戦が行われ、女子シングルスでは、世界ランク18位の三谷美菜津(24)=NTT東日本=が、同1位のサイナ・ネワル(インド)に2-0でストレート勝ちし、8強入りを決めた。
悩める元日本女子エースが金星を挙げた。「ずっとスーパーシリーズで勝てていなかったので、日本の大会で流れを変えたかった」と序盤から攻勢をかけ、「持ち味の我慢とスピードが久々に出せた」と自賛。勝利の瞬間、「ここ1年くらい格下に負けていなかったサイナを倒せた」と、こみ上げる喜びをかみしめるようにグッと両こぶしを握った。
第1ゲームを21-13と圧倒すると、第2ゲームは序盤に最大7点のリードを奪われたが、「(このゲームを落として)最終ゲームにいってもいいから、自分のリズムだけはつかもう」と開き直り、最後は15-16から6連続ポイントを奪って試合を決めた。
13年全日本総合で優勝し、14年世界選手権では銅メダルを獲得したが、この1年は大スランプ。「周りが国際大会で上位に入ったり優勝したりする中、勝たなきゃいけない焦りがあった」と空回りし、悪循環に陥っていた。
今夏の世界選手権でも初戦で敗退。しかし、そこで「基本に帰って素振り練習から見直そう」と開き直った。。直前合宿の追い込みが持ち前の粘りとスピード、そして何より気持ちの余裕を取り戻すきっかけになった。
今年5月からのリオデジャネイロ五輪代表争いでは、1年間の国際大会での獲得ポイントで日本勢上位2位以上が必須。現在橋本、奧原、山口らに次ぐ三谷は「上に何人もいるので、勝っても負けても悔いの無いように自分らしいプレーをしたい」と、目の前の試合に集中する。