バド日本男子エース・桃田が格下に惜敗
「バドミントン、ヨネックス・オープン・ジャパン」(10日、東京体育館)
男子シングルス2回戦で、世界ランク3位で世界選手権銅メダルの桃田賢斗(21)が、同16位のトミー・スギアルト(インドネシア)に1-2で逆転負けし、8強入りを逃した。11日からは新しい試みとして間接照明による演出が導入されるが、日本のエースはその前に姿を消してしまった。
格下相手にまさかの黒星を喫してしまった。長いラリー戦に持ち込まれ、フルゲーム90分間の試合で徐々に体力を削られた。大会前からの体調不良も響き、踏ん張りどころで「我慢できなかった」とミスを連発。「いつもは疲れてからギアを上げられるけど、今日はできなかった」と、ガックリと肩を落とした。
11日の準々決勝からは会場の照明を落とし、コートだけを照らす間接照明でコートが浮かび上がる演出が導入される。協会を挙げて「バドミントンを『やるスポーツ』から『見るスポーツ』にする」という目標を掲げ、1000万円以上の“投資”をした肝いりのプロジェクトだが、日本男子の本命がまさかの2回戦敗退で、鮮やかに照らされる前に姿を消してしまった。
大会前から「日本でバドミントンが注目されるいい機会なので優勝を狙う」と意欲を燃やしてきただけに、ひどく落ち込んだ様子。「体調管理は技術うんぬん以前の問題。ただただ申し訳ない気持ちでいっぱい」とうつむいた。
今月1日に21歳になったばかりの若きエース。この苦い経験を糧に、来週からの韓国オープン、さらには来年のリオデジャネイロ五輪での活躍に万全を期す。