【一問一答】辛勝の錦織「出来に満足」
「テニス・楽天ジャパンオープン1回戦」(5日、東京有明テニスの森公園)
男子シングルスに昨年の覇者で世界ランク6位の第2シード・錦織圭(25)=日清食品=が登場し、世界ランク38位のボルナ・チョリッチ(18)=クロアチア=と対戦。第1セットを2-6と落としたが、第2セットからは6-1、6-2で連取し逆転勝利で2回戦進出を決めた。錦織の試合後の一問一答は次の通り。
-1セット目は相手を探っている部分もあったか。
「それよりも自分のミス多かった。ディフェンスが彼はすごくいいので、攻めきれない部分が多く焦りも出てしまった。ボールも浅くて、相手のバランスを崩す場面もなかった。2セット目からはクロスだったりボールもも深くなって、ラリーも長くして自分のミスで終わらないように心がけた」
-実戦から離れて難しかったか。
「1回戦はどの試合でもかたい部分がある。会場が日本だというのもあった。あのまま行ってたらまずかったが、もう少しファーストサーブが入っていたら違ったとは思う。でも焦りが無くなって、落ち着いて自分のテニス取り戻せた。勝ててよかった」
-相手は2セット目に集中力を欠いてしまったと話したが。
「1セット目にかなり守備で粘られて、それが少しずつなくなってきたのは感じた。もちろん自分のレベルが良くなってるのも影響してる。1セット目を忘れて、作戦を変えて自分のペースにできたのがきっかけになったと思う」
-試合後は笑顔なく握手していたが、内容に不満があったのか。
「僕は基本的に笑ってますが、あまり意識してない。まあ大げさに喜ぶ所でもないなと。でも今日の出来には満足してる。自分のペースに引き戻せた。内容は最後の2セットはよかったし、いい1回戦だった」
-連覇への自信は。
「後半いいテニスができて、いい調子を取り戻してる。徐々にレベル上げて、後半まで残れるようにしたい」
-第2セット以降はリターンが決まったいるように見えたが。
「そうですね。彼の背の割にはそこまで強烈ではないので。セカンドサーブも取りにいかないといけなかったので攻めた。特に最終セットは集中していいリターンを返せて、2ブレイク取れた」
-第2セット以降、サーブを工夫していたように見えたが。
「ファーストが入らない時間帯があったので、もう少し基本的なトスの位置も意識しなければならないと思って、スピンサーブなんかもうまく交ぜられた」
-次の相手のクエリーの印象は。
「バックはかなりよくなってきてる。もちろんフォアが強烈だが。リターンをしっかり集中して、ファーストサーブもなるべく取れるように。自分のサービスゲームは特に、なるべくブレークされないように集中したい」
-実戦から離れ試合。マレーシアオープンから臨んだ昨年との気持ちの違い。
「いつもクアラルンプールに出た方が調子いいが、この大会も含めて、次に上海もあるので出なかった。でも、準備も2週間できたし、スケジュール的にはいい選択だったと思う」
-チョリッチの感心したところ。
「18歳にしては弱点が少ない。僕の頃は粗さがたくさんあった。トップ10に入る力は余裕で持ってる。いいコーチがついてるので、2、3年で簡単に上がってくるのでは」