錦織 ビッグサーバー攻略!4年連続8強
「テニス・楽天ジャパン・オープン・2回戦」(7日、東京有明テニスの森公園)
世界ランク6位で第2シードの錦織圭(25)=日清食品=が同50位のサム・クエリー(28)=米国=を7-6、6-3で下し、同大会4年連続となる準々決勝進出を決めた。
過去3勝3敗。強力なサーブが武器の相手との試合は、お互いにサービスゲームをキープする展開となった。クエリーがサービスの第12ゲーム、錦織は15-15から相手の強烈な第1サーブを返しポイントしたが、ブレークには至らずタイブレークに突入した。この勝負どころで、錦織は相手のサービスでも立て続けに得点。サービスエースも出て0-1から5連続ポイントとリードを広げ、7-3でタイブレークをものにした。
第2セットはクエリーサービスの第3ゲームで、左右に振られながらパッシングを決めたり、ネットに当たって入ったボールをうまく処理したりと錦織が技術を発揮。ブレークポイントの場面ではポジションを一気に下げて相手のサーブを返すと、ドロップショットでブレークに成功した。
サービスゲームは抜群の安定度で、中でも第4ゲームはサイドとセンターに巧みに打ち分けて3本のエースでキープ。第9ゲームを再びブレークし、試合を決めた。
冷たい風が吹き付ける中、集中力を切らさずに勝機を待ち、しっかりと勝ちきった。錦織は「今日は強い風の中、ビッグサーバーとの対戦だったので集中力が必要なゲームでしたけど、タイブレークをしっかり取って、2セット目はリラックスしてプレーできたのでかなりいいテニスができたと思います」と、今季50勝目の試合で手応えをつかんだ様子だった。
第2セット序盤で相手の強力なサーブを攻略したことには「強いサービスを持っている選手から早くにブレークできると、自分のサービスゲームをリラックスして進められる」と納得の表情。「2ブレークできたのも自信になりますし、これからタフな選手と当たるので、いい試合が今日はできたと思います」と笑顔も見せた。
準々決勝は第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)-スティーブ・ジョンソン(米国)の勝者と対戦する。