「テニス・楽天ジャパン・オープン第５日」（９日、東京有明テニスの森公園）

　シングルス準々決勝が行われ、世界ランク３２位のブノワ・ペア（２６）＝フランス＝が、ニック・キリオス（２０）＝オーストラリア＝と対戦し、３－６、６－４、６－１の逆転勝ちでベスト４入りを決めた。１０日の準決勝は、８月の全米オープン１回戦で破った世界ランク６位の錦織圭（２５）＝日清食品＝との対戦が決まり、２戦連続の金星を狙う。

　ペアは第１セットを落としたものの、持ち味の変幻自在なショットで２０歳のキリオスをいらつかせた。「相手が怒ったのかミスが多くなって、『自分が絶対勝つんだ』という気持ちになった。準決勝進出は自信になる」と胸を張った。「今日は互いにクレイジーになったけど、勝つことが大事」と冷静さが勝負の分かれ目になった。

　準決勝での錦織との再戦を決め、「彼との対戦はハッピー」と不敵な笑み。「全米では相手のマッチポイントから逆転できた。ニシコリのホームで、たくさんのお客さんの中でどうなるか楽しみ。ニシコリはミスをしないのでラリーはさせないように」。“錦織キラー”が変幻自在なショットで連覇を阻む。