ラグビー日本代表、帰国に大歓声
ラグビーW杯イングランド大会で過去最高の3勝を挙げながら惜しくも準々決勝進出を逃した日本代表が13日、羽田空港に帰国した。エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ、55)、リーチ・マイケル主将(27)、五郎丸歩(29)らが到着ロビーに姿を見せると、詰めかけた約500人のファンから大歓声があがった。この日は報道陣も70社150人が取材に訪れた。
リーチ主将が先頭に立ち日本代表選手団が到着。「リーチ!」、「エディー!ありがとう!」といった声が飛んだ。ジョーンズHCは驚いたような表情も見せながらも笑顔で声援に応えていた。五郎丸は群衆をすり抜けてきた子どもにサインを求められたが、優しくほほえんで断っていた。
警察官数人が警備を固め、警備員が通路の妨げにならないよう人の流れを整理する混雑ぶりとなった。中には五郎丸がキックを蹴る前に行うルーティーンのポーズをしながら雑談する人の姿もあった。日本代表のジャージーを着た人も多かった。
30年来のラグビーファンと語る東京都在住の40代男性は「いてもたってもいられなくて来ました。ベスト8に行けなかったのは選手の皆さんもしょうがないと言っていましたけど、試合はベストでした。ありがとう、ナイスタックルと声をかけてあげたいです」と感無量の面持ち。
栃木から来たという50代の女性は「子どもが6年前までラグビーをやっていた時によく見ていたので、それ以来です」と、今回のジャパンの活躍で再びラグビーに興味を持ったという。五郎丸と田村優のファンだといい、「本当にお疲れさまです。報道を見ると、練習もきつかったようですし」と健闘をたたえていた。
一般には英国からの移動便は非公開。だが、話を聞いた2人とも、時刻表と移動に関する断片的なニュースをもとに、インターネット上で「恐らくこの便だろう」とファン同士で推測して羽田空港にやってきていた。