「大相撲九州場所」（１１月８日初日、福岡国際センター）

　秋場所で１２勝３敗の成績を挙げた大関照ノ富士が２６日、福岡・太宰府の伊勢ケ浜部屋宿舎で会見。秋場所は優勝決定戦で鶴竜に敗れたとはいえ、初日から１１連勝でＶ争いの先頭を突っ走った。今場所の綱とりに関しては否定的な見解もあるが、会見に同席した師匠の伊勢ケ浜親方は「（昇進の可能性は）ゼロではない。相撲内容や勝ち方、どれだけ勝つのかを見ていかないといけない」と言及。明確な昇進ラインには触れなかったものの、「全勝優勝してほしい。まず優勝しないことには次のステップにはいけない」とキッパリ。全勝Ｖ、もしくはハイレベルでの優勝なら、場所後の横綱昇進がないわけではないことを示唆した。

　そして、どうしても気になるのは、秋場所１３日目の稀勢の里戦で痛めた右膝の状況だ。徐々に回復しており、１９日からは秋巡業に途中合流した。照ノ富士は九州場所へ向けて、「出るつもりです。出るなら思い切ってやって優勝したい」と強い意気込みを示した。まだ本格的な稽古はできていないが、初日までの残り２週間でピッチを上げていくつもりだ。