北島康介、予選36位で決勝進出逃す
「競泳W杯東京大会」(28日、東京辰巳国際水泳場)
04年アテネ、08年北京五輪で2大会連続平泳ぎ2冠の北島康介(33)=日本コカ・コーラ=が男子200メートル平泳ぎに出場。2分17秒93の予選36位で決勝進出を逃したものの、「思ったよりは速かった。上出来」と、来年4月の五輪代表選考会となる日本選手権に向けての始動に手応えを示した。
日本競泳史上初の5大会連続五輪出場を目指し、来春の一発勝負にかけるシーズンのスタート。ただ、体調は最悪だった。2週間前に高熱を伴う風邪をひき、「ずっと(腹を)下してる」状態。「普通なら出なかったけど、エントリーした手前、無理してでもダメ元で出た」。そんな最悪の状態で、息を切らしながら必死に200メートルを泳ぎ切った。
予選落ちとなったが、「十分っしょ。この状態でもこの記録を出せれば」と納得の表情。「苦しいことにトライしないと上がってこない。体力ベースは戻していかないと。楽に泳げる感覚が戻れば、2分9秒や8秒台(自己ベストは2分7秒51)も見えてくる」と、33歳になったレジェンドは復活の糸口をつかんだ様子。29日は100メートル平泳ぎに出場する。