１３日に開幕するラグビー・トップリーグのプレスカンファレンスが２日、東京・歌舞伎町のＴＯＨＯシネマズ新宿で行われた。今季からゴジラがトップリーグの応援キャラクターに就任することもあり、例年とは違った場所での開催となったが、Ｗ杯イングランド大会で日本代表が３勝を挙げるなど大活躍したとあって、昨年の倍にあたる約２００人の取材陣が詰めかけた。

　この日はトップリーグ１６チームの監督（およびヘッドコーチ）、キャプテンの他にも五郎丸歩（ヤマハ発動機）、大野均（東芝）、田中史朗（パナソニック）ら１０人の日本代表選手も特別に参加。その中でも、やはりプレースキックのルーティンのポーズで話題を集めた五郎丸への注目度は抜群。さらにワールドラグビー（ＷＲ）が１日にロンドンで開いた年間表彰式では、Ｗ杯イングランド大会のドリームチーム（ベストフィフティーン）に日本から初めて選出されたというニュースもあり大勢にカメラに取り囲まれた。

　ベスト１５に選ばれたことについては、「４年間ハードワークしてきたことが評価されたと思う」とコメント。しかも、ファン投票で選ぶ「ワールドカップ（Ｗ杯）最高の瞬間」の部門でも、世紀の番狂わせといわれた日本が１次リーグ初戦で南アフリカから３４－３２で歴史的勝利を挙げた試合が受賞した。「率直にうれしいですね。ファン投票というのも価値があると思う。世界から評価されたという流れを、これからも止めずにいきたい」と喜んだ。

　自身が所属するヤマハ発動機は、１４日にパロマ瑞穂ラグビー場で行われるトヨタ自動車戦がリーグ初戦となる。前売りチケットは完売という人気ぶりで、「見に来た方をがっかりさせないように、自分のできることをしっかりやってチームの勝利に貢献したい」と意気込みを示した。Ｗ杯から帰国後、先月２７日からチームの練習に合流したが、連日にわたって取材やイベント出演に引っ張りダコで満足なトレーニングはできていない。それでも「毎日楽しいですよ。エディー・ジャパンのタフなトレーニングに比べたら全然楽です」と、一躍時の人となっても“大人の対応”で笑顔をのぞかせていた。