フリー中止 その時日本人選手は…

 14日夜(現地時間)にフランス・ボルドーで予定されていた「フィギュアスケート グランプリシリーズ2015 フランス大会 男女フリー」が、13日夜に発生した同時多発テロの影響で中止された。当初、15日午後8時56分からフリーの演技を放送予定だったテレビ朝日では、急きょ内容を変更して放送。村上佳菜子(21)や村上大介(24)ら日本選手がスタッフから中継中止を告げられた瞬間の緊迫した様子をドキュメントタッチで伝えた。

 村上や今井遙(22)ら日本チームは、フリー演技会場に向かう前のホテルのロビーでスタッフからフリー中止を伝えられた。

 村上佳菜子はスタッフから「きょうはキャンセルになりました。まず今は(日本に)帰ることを考えようと思います」と伝えられると、少し驚いた様子で「今ですか?」と質問。「できるだけ早く帰った方がいいと思います」と言われ、状況を把握したようだった。

 村上大介は「(フライトを変更するにも)もう満席なんじゃない?」、今井は「JALさんにすぐに連絡した方がいいですか?」と質問。その直後の映像では、村上大介が流ちょうな英語で「テロがあったからスケート連盟に早く帰国した方がいいと言われた。エールフランスに限っては、フランス国外に飛んでるみたいで、僕とコーチの飛行機を変更できるかと思って連絡したんですが、できますか?」とフライトの変更の電話を自ら行う姿が放送された。

 混乱と緊張。メークを落とし、衣装を脱ぎ、そろいのジャージーに着替えた選手らは、インタビューに答え「何かできることがあれば全力で尽くしたい」(村上佳菜子)、「みんなが無事に帰れることが一番」(村上大介)、「多くの方が犠牲になった。少しでも勇気づけられる、元気づけられる選手になりたいと思います」(宇野昌磨)とコメントしていた。

 番組ではショートプログラム(SP)の振り返り映像や、羽生結弦(20)の独占密着映像なども流れた。

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