宇良6連勝 幕下Vの可能性も

栃颯(左)を押し倒しで破り6連勝を飾った宇良=福岡国際センター(撮影・佐藤厚)
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 関学大から初めて大相撲に入り、5月の夏場所から4場所連続で勝ち越している幕下西54枚目の宇良(木瀬部屋)が九州場所11日目の18日、三段目で同じく5連勝の栃颯(とちはやて、春日野部屋)を押し倒しで破って6連勝を決めた。

 宇良は立ち合いから何度も相手の足を取りにいってけん制。栃颯が警戒して腰を引いたところを頭を付け合う体勢になり、最後は一気に前へ出て土俵外に押し倒した。初めて幕下に上がった場所で土つかずの6連勝の快進撃。最後の相撲にも勝って7連勝すれば、幕下優勝の可能性が出てくる。

 「落ち着いて自分のペースで取れました。一見すると攻められているように見えますが、自分が足を取りにいけば相手は引いてくれるので」と取り口を理詰めに説明。ここまで勝ちっ放しできている要因を、「自分の実力がまだ上にいけるということだと思う」と自負心をのぞかせた。

 11日目を終わって幕下の6戦全勝は、新十両昇進を確実にしている西3枚目の千代翔馬(九重部屋)、同じ木瀬部屋で西31枚目の芝と宇良の3人。7番相撲の結果しだいでは、優勝決定戦にもつれ込むケースもありそうだ。「最後も勝ちたいですね」と目を輝かせた変化自在のアクロバット力士が、さらに博多の相撲ファンを湧かせてくれそうだ。

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