大横綱・北の湖理事長が死去、62歳

62歳で亡くなった北の湖理事長
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 大相撲の元横綱、日本相撲協会の北の湖敏満理事長(本名・小畑敏満)が20日午後6時55分、直腸がんによる多臓器不全のため入院先の福岡市内で死去した。62歳だった。

 北の湖理事長は福岡国際センターで8日から行われている九州場所で初日から報道対応など公務をこなしていたが、13日目のこの日朝に持病の貧血を訴え、救急車で福岡市内の病院に運ばれていた。7月の名古屋場所でも腎臓に尿がたまって拡張する「両側水腎症」で途中休場するなど、健康面に不安を抱えていた。

 北海道壮瞥町出身の北の湖理事長は、67年1月の初場所で初土俵を踏み、72年初場所で新入幕を果たした。74年秋場所で史上最年少(当時)の21歳2カ月で第55代横綱に昇進し、歴代5位の幕内24回優勝をはじめ37場所連続2桁勝利、50場所連続勝ち越しなど輝かしい戦績を残した。85年初場所で引退。通算成績は951勝350敗107休。その圧倒的な強さから「憎らしいほど強い」と言われ、「不沈艦」「北の怪童」など数々の異名で呼ばれた。

 引退後は大鵬に続く当時2人目の一代年寄を認められ、北の湖部屋を創設。後進の指導に当たった。02年に第9代理事長に就任したが、08年9月に弟子の大麻問題の責任を取り辞任。12年1月に第12代として理事長復帰。史上初の再登板となった。

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