真央3位でGPファイナル進出 宮原V
「フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯」(28日、長野ビッグハット)
女子フリーが行われ、4位以内で12月のGPファイナル(バルセロナ)進出が決まる元世界女王の浅田真央(25)=中京大=は120・49点をマーク。27日に行われたショートプログラム(SP)と合わせ合計182・99点で3位に入り、2季ぶりのファイナル進出を決めた。SP首位の宮原知子(17)=関大高=が合計203・11点で優勝した。
薄紫色のコスチュームに身を包んだ真央が「蝶々夫人」のメロディーに乗り、日本の観客の前に帰ってきた。しかし、冒頭のトリプルアクセルは回転しきれず、その後も連続ジャンプで手をつくなど、細かなミスが出た。
自分自身で納得がいかなかったのだろう。演技直後には首をひねる姿を見せた。得点を待つキスアンドクライでは、テレビカメラに向かって謝るような仕草も。それでも持ち味の伸びやかなスケーティングやステップなどでファン魅了した。
ソチ五輪のシーズンを最後に1年間の休養に入った浅田は、今月の中国杯(6~7日)で復帰したばかり。そこでいきなり、SP首位発進からフリー3位で逃げ切りVを決めた。この日は3位に終わったが、復帰2戦で“復活の兆し”は見せている。
GPファイナルは12月10日(日本時間11日未明)にスペインのバルセロナで開幕。GPシリーズ6大会でのポイント上位6名が出場して争われる舞台で、真央が歴代単独最多となる5度目の優勝を狙う。