ラグビー女子セブンズ 無念の逆転負け

カザフタン戦の前半、先制トライを決めガッツポーズする桑井亜乃=東京・秩父宮ラグビー場(撮影・村中拓久)
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 「女子ラグビー7人制・リオ五輪アジア予選、カザフスタン7-5日本」(29日、秩父宮ラグビー場)

 リオデジャネイロ五輪アジア地区予選の第2戦で第1戦の香港大会で優勝している日本代表は1次リーグ最終戦でカザフスタン代表に5-7で逆転負け、今大会初の黒星を喫した。この試合で勝つか引き分けていれば、順位決定戦を待たずにオリンピック出場が決まるところだったが、このあと1次リーグの1、2位で争われる決勝・カザフスタン戦で再び五輪出場権をかけて戦うことになった。

 日本は序盤でマイボールのラインアウトを獲得できず、なかなか攻撃のリズムがつかめない展開。スクラムでも反則を取られるなど、敵陣でプレーを続けながら得点ができない時間帯が過ぎていった。しかし、前半ロスタイムのカザフスタンが遅延行為でシンビン(2分間の一時退場)を取られて、1人多い状況になった。ここでペナルティから主将の中村知春(アルカス熊谷)がアタックを仕掛けて、フォローした桑井亜乃(アルカス熊谷)が飛び込んで先制トライを奪った。

 後半に入るとカザフスタンが反撃に出て、日本は何とかしのいでいたが4分に攻守に奮闘していた冨田真紀子(世田谷レディース)が反則でシンビンとなり、今度は日本が数的不利に。すかさず攻め込んだカザフスタンがヤーコブレヴァのトライで同点、さらにゴールも決まって7-5と逆転した。日本は懸命に再逆転を狙ったが無念のタイムアップ。リオ五輪の出場権獲得は、決勝の結果に委ねられることになった。

 日本代表の浅見敬子ヘッドコーチ(HC)は、「最初のラインアウトがうまくいかず、反則もちょっと多かった。ハーフタイムに修正するように指示を出したんですが…。クイックのアタックも少し焦ってしまった」と試合内容を反省。決勝は通常の7分ハーフより長い10分ハーフで行われる。「この最後の20分を走り切るために、しんどい思いをしてきた。もう1回、自分たちのやってきたことを確認して臨みたい」と言葉に力を込めた。

 日本代表は7~8日に行われた第1戦・香港大会で、カザフタンに対して1次予選戦で7-5、順位決定戦の決勝で22-0と2勝している。第1戦と第2戦の合計ランキングポイントで最上位チームが、アジア代表としてリオ五輪の出場権を獲得する。

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